プロバイオティクス



 日本独自の食生活が長寿国日本を生み、さらに最近の研究から食事が免疫に深い関わりを持っていることが分かってきました。免疫とは医学用語で、簡単に言えば体に障害を与える物を排除しさまざまな病気を予防・治療する働きのことです。

 この免疫力を高める物質として発酵食品が注目され、研究も進み、特に腸の中に住む細菌の研究から、「腸内の細菌のバランスを改善して体に有益な作用をもたらす生きた微生物(プロバイオティクス)」があることが分かってきました。

 このプロバイオティクスにはラクトバチルスなどの乳酸桿菌やビフィズス菌などがあり、免疫力を高めるだけでなく、癌や動脈硬化を予防したり、いま患者さんが急激に増加しているアレルギー疾患を治す効果もあることが明らかになりました。

 高価な健康食品を購入しなくても、ビフィズス菌入りのヨーグルトを毎日食べれば健康で長生きできる訳で、患者さんには国が保証している「特定保健用食品」を薦めています。私自身も発酵食品は毎日取るよう心掛けています。これからもプロバイオティクスの研究から目が話せません。